昔から日本人の3大死因は悪性腫瘍(ガン)、心疾患、脳血管疾患と決まってました。アメリカではこの20年間で22%ガンは減少してるのにも関わらず日本では悪性腫瘍(ガン)が急増してるのです。
その悪性腫瘍(ガン)の男女別でのワースト3は、男性では1位が肺がん(気管支を含む)・2位が胃がん・3位が肝がん以下結腸・膵臓となっています。女性は1位が肺がん・2位が大腸がん・3位が胃がん・以下膵臓・乳がん・肝がん・胆のうと続きます。
ただし、1位と2位の肺がんと大腸がんはあまり大差がなく年によっては前後するようですが圧倒的に肺がんが急増しています。これらの男女比からもわかるように男女共に「肺がん」が急増してます!!
でも皆さんは変だと思いませんか?今現在、国会でも審議してますが「飲食店での全面喫煙禁止」に始まり、これだけ世間から喫煙者がバッシングを浴び禁煙する人が増えてるのに・・・。本来なら、喫煙者が減ってるのですから「肺がん」は減少すべきですよね?ところが、女性でさえ「肺がん」が急増してる!この事実を医学的にはどう説明できるのでしょうか?女性の喫煙者が急増でもしてるのでしょうか?いいえ、違います。これには肺がんの特徴に関連してるようです。
少し難しいお話になりますが、肺がんには大きく分けて4種類あります。
1:肺腺腫ガン(肺の奥のほうのガン)
2:扁平上皮ガン(肺の入り口のほうにできるガン)
3:大細胞ガン
4:小細胞ガン
この4種類です。この中でも60%は1の肺腺腫ガンで次に扁平上皮ガン、残りの大細胞ガンや小細胞ガンは殆ど稀なガンになります。
そして男性の喫煙者がなる肺がんは圧倒的に扁平上皮ガンで喫煙者は肺腺腫ガンにはならないと言われております。
女性に圧倒的に多い肺がんは、1の肺腺腫ガンです。先日歌舞伎の中村獅童が肺がんで騒がれましたが、彼が罹患してるのはこの肺腺腫ガンです。これらの統計からも、肺がんと喫煙の関連性はほんの一部の事でしかないことがお分りいただけるのではないでしょうか?ではなぜ女性の肺腺腫ガンが増えているのでしょうか?タバコも吸わないし、扁平上皮ガンではなく肺腺腫ガン。間違いなく大気汚染に問題があると思います。肺腺腫ガンは肺の奥の奥にあるガンです。そこにガンが出来るためには相当肺の奥まで何らかの物質が入ってきてると考えるのが普通でしょう。人間は、大概の物質には抵抗力もありますし異物を除去する能力を持っています。それでも尚且つ肺に影響を与えることができる物質となれば、よっぽど粒子が細かいものに限られてきます。PM2・5やそれ以下の微粒子による影響。これを否定することは難しいのではないでしょうか?あと10年後、肺がんが男女関係なくダントツの死因1位にならないことを祈ってます。
今朝も北朝鮮のミサイル問題で日本は「猛烈に抗議」したそうです。しかし、目に見えない大気汚染問題で「いつ日本は猛烈に抗議」するのでしょうか??