先ずは昨日からの大雨で被害を受けた福岡、大分、島根の方々にお見舞い申し上げます。まだ現在大勢の方々が孤立したり行方のわからない方々がいらっしゃるようです。一日も早く救出され復興されますようお祈りいたします。
前回この金曜情報で海の異常気象について書いたばっかりの矢先のこの豪雨。なんて言いますか・・・、言葉にならないような出来事で・・・。まるで東北の震災を思い出すような川の氾濫。「特別警報」なんていう紫の文字の警告表示は「数十年に一度起こるかどうか」の稀な災害の警告であるはずなのに、まるでいつもの「警報」を見るように、頻繁に最近は表示されだしました。これ以上の災害が起きたときには何て表示されるのでしょう?
気になったので気象庁のHPを覗くと、これが最高の警報のようでした。そして今回の雨を降らせた雨雲レーダーが何度もニュースで流れていて気付いたのですが、この雨雲の流れに沿ってPM2.5が中国から流れ込んでるんですね!
メカニズムとしてはこうです。
「梅雨前線が北陸方面に居座っていたのが南下」→「中国地方から四国にかけて居座る」→「そこへフィリピン付近にある熱帯低気圧から湿った空気が流れ込む」→「結果大陸(中国大陸)から断続的に雨雲が島根、佐賀、福岡、大分へと流入」→「特別警報発令」
になったようです。その間に、雨雲の流れに乗って「PM2.5」が流れ込んできた!。
その証拠に、先週末頃から頭痛や倦怠感があった患者さんが非常に多いのではないでしょうか?。
そんな折に、当院のブログへコメントがありました。内容は「PM2.5の情報で少ないとかほぼ無し」とあるのに「何か燃やしたような臭いがあるのですが・・・予報で少ないとあっても臭うものでしょうか?」とのことでした。おそらく西日本在住の読者の方だと思いますが、このメカニズムをご理解いただければお分りになると思います。
確かに梅雨入り前に比べるとPM2.5の流入量は激減しています。皆無の時もありますが、この時期は梅雨前線の位置や雨雲の流れによって「ピンスポット」で多い場所があるようです。
例えば香川県で言いますと、西讃(讃岐の西の方面)地域の観音寺市内では50μmgなのに対し、当院があります高松市香川町では3μmgであったりすることがあります。香川県はご存知のように日本一県の面積が小さな場所です。その小さな面積でもこれだけの差があったりするんです。ちなみにこの距離はわずか40kmもありません。同じ県内でも、ひょっとすると同じ町内でも、僅かな距離の差で「地形変化、気象、風向きなどの影響を受け濃度は異なる」と断言してもいいと思います。
また、PM2.5の臭いについても一部の患者さんやブログの読者の方々のご協力により情報が集まって参りました。引き続き「PM2.5って臭いがあるよ!」っていう情報をお持ちの方は是非ブログやHPの方へご連絡をお願いします!!
十数年後の我が子や家族のためにも一人一人がこの問題を真剣に考えていきましょう!!