先日読んだ本に面白い事が書いてありました。まあ当たり前といえば当たり前の事なんですが、「当たり前だからこそ忘れてた」何かを思い出させてくれる話しだったので皆さんにおすそ分けします(笑)。
一般の方でもご存知の「パブロフの犬」の話がありますよね?毎日同じ時間に犬に餌を与えるときにベルを鳴らす。するとベルを鳴らすだけで犬は涎を垂れるようになるって話。簡単に言えば条件反射ですね。これは人間も動物ですので同じ事が言えるっていうお話。
ある生物学者がこんな実験をしたそうです。一つの水槽に魚のカマスと小魚を入れます。そしてカマスと小魚の間に透明のガラスの仕切り板をしておきます。カマスは獰猛な魚でフィッシュイーター(大きな魚が小さな魚を餌として生きている)ですのでガラスに猛突進してぶつかり跳ね返されを繰り返すそうです。暫くカマスはその行動を繰り返し、ついには諦めもう小魚を追わなくなるそうです。
ここからが面白いのですが、そんな水槽のカマスのエリアに新しく一匹のカマスを入れました。そしてカマスと小魚を仕切ってた板を外しました。すると最初から入ってたカマスは仕切り板を外しても小魚を追いません。ところが最後に追加されたカマスだけは猛突進して小魚を追うのだそうです。それを見た他のカマスたちも慌てて追い出したそうです。
何も学習させられていないカマスは素直に小魚を追った。仕切り板をされ小魚を口に出来なかったカマスは「勝手にこの小魚は食べれない」と思い込んでただけなんですね。
人も同じです。同じ壁を何度も何度も突きつけられると、そのうち諦めモードに入ります。でも「諦めてるのは自分だけ」であり「他のものは諦めていない」かもしれない。苦しい時にこそ全く違う視点でものごとを見ると、ひょっとしたら解決策は身近にあるのかもしれない。全員諦めてても、全く新しい者が入るだけで環境は変わる。そんな単純なようで難しく、難しいようで単純なお話でした。自分の気持ちの持ちようで壁は乗り越えられるものだと勉強させられました。ですので皆様にもおすそ分け!(笑)