このHPの古い読者の方々はおそらく私の性格をご存知だと思いますが、私は超ド偏屈です(笑)。しかも、こと仕事に関しては自分の信念を貫き通すのが当たり前だと思ってます。それをプライドと言うのであればそうなんでしょう、きっと。でも仕事にプライドを持たず「プロ」と言えるでしょうか?逆に、自分に自信も無くプライドさえ持たない先生の施術を受けたいですか?
2013年末から接骨院、整骨院の保険取り扱いが厳しくなりました。
たった一度私たちのところで施術を受けただけで、「本当に怪我でかかりましたか?」とか「いつ、どこで何をしていて痛めましたか?」などの保険協定に当てはまるかどうか?のアンケートが自宅や会社に届いた方も大勢いらっしゃると思います。勿論このアンケートには私たち柔道整復師のモラルや資質を問うというのもあるでしょう。しかし、本音を言えば、今までは国民の健康に貢献していただきありがとうございます、と感謝も少しあったものの、あまりにも開業者が増えて支払いを吟味しなければえらいことになる!と感じ始めたというのが実情でしょう。要するに「国の医療費の削減が目的」です。そうなると、患者さん個人の負担額を増やすしかありません。
でも私は根本的に「医療は平等に受ける権利がある」と思っています。ですから私がいつも言ってる「一人でも多くの方に本物の医学を!」と願うのはそこなんです。特に私の手技療法はほとんど保険外で使われてる技術です。しかし「良い技術だからこそ一人でも多くの方にそれを体感してもらいたい!」。そんな想いから私は出し惜しみをせず平等に患者さんに接してきました。裕福な方は高度な医療が受けられ、お金がない方はそれなりになんて事があってはなりません。
勿論、その他のことでは生活の資質の差があるのは当然です。でも人の命、健康に関わる部分だけはみんな平等だと思うんです。それこそ時代劇のように、お父さんが病に罹り薬代が支払えないがために娘が身売りするなんて事が、この令和の時代にあってはなりませぬ(笑)良い治療法や薬が見つかったり開発されたのなら、一刻も早く苦しんでる方々に使ってあげて欲しい。そこに医療の原点はあるのではないでしょうか?ヒポクラテスが病で苦しんでる民の体に手を当てて治療した。それが医学の発祥なんですから。そこに損得勘定があったのでしょうか?
昨日、白血病の新薬が保険扱いに認可されたそうです。「キムリア」というがん細胞によく効く薬だそうです。でも値段が3349万円もするそうです。保険扱いになっても自己負担額41万円らしいです。なんとかなりそうな金額ですが残りは国が負担しなければなりません。末端の一人一人の患者さんまで平等に行き届いてくれることを祈ります。