心を込める

当院の織田先生(女性です 笑)との勉強会も随分と進んで来ました。何より「手」が器用で温かい。想像力豊かで努力家ときたらそれはそれは早いですよね。実は今やってるテクニックだけは私が16~7年前にまとめたノートを丸写しさせました。本来なら、この時代ですのでコピーすれば数時間で済むことをあえて「手書き」させました。言葉で伝えることも大切ですが、あえて何も語らず「手書き」に拘ったのは、「そこから色んなことを感じ取って欲しかった」からです。

この世で目に見えるものには私は本質は無いと思ってます。目に見えないものにこそ本質がある。

例えば、レントゲンやCT,MRIには写らないけど腰が痛い。一般で言う異常は無いのに痛い。そんな例なんていくらでもあるんです。いや、そっちの方が多いかもしれない。

そうなると、先生の「感性」が問われます。その感性を磨くにはあらゆる勉強が必要です。体のケアだけでなく、心のケアを求めてる患者さんもいっぱいいます。口には出さなくても、自分の心の苦しさを何とかして欲しい!そう願ってるのが伝わるんです、臨床では。でも、それを「文字」や「言葉」では表現できない。表現できないものもあるからこそ「手に心を込めて」施術するんです、手技療法家は。手の優しさや温もりが傷を癒すこともあるんです!たしかにテクニックや技術、理論も大切です。これ無しには施術とは言えないでしょう。

しかし、そのこと以上に大切なのは、「相手を思いやる気持ち」だったり「優しさ」だったりするんですね。それには生まれた環境や育った環境、周囲の人たちなど色んな要素で個人差があります。だからと言って、そこに甘えてはいけません。自分で変わろう!自分を変えるんだ!という意識さえあれば、必ず人って変われる!成長しない人間なんていません。歳をとれば丸くなるなんて言いますが、丸くなったのではなく成長したんですよ、きっと。私の世代が終わり次の世代になっても、人に対する優しさと思いやりだけは技術以上に受け継いで欲しい。なんとなくそんなことも思いながら織田先生に教えてる自分が居ることに気付きました。

今朝、今これを打ってるパソコンが立ち上がりませんでした。何度か電源スイッチを入れたり切ったりしてたら復活しました。でもウィンドウズXPは2014年4月にケアは終了しています。あれから5年。まだまだダウンしても立ち上がってます。このパソコンと共に私も何度でも立ち上がって行きたいと思います。新しい世代の先生と一緒に。